高山植物と言われているイワカガミですが、実は低山帯から高山帯まで、幅広い場所で見られるピンク色のお花です。
とても小さいけれど、山の斜面や岩場など過酷な環境で、可憐なお花を咲かせるタフさも魅力のひとつです。
今回は、イワカガミの越冬後の時期から、開花し種子ができるまでを観察しましたのでお伝えします。
イワカガミ名前の由来
和名は「岩鏡」
岩場でもしっかりと育ち、葉には鏡のような光沢があることが由来しています。
イワカガミの一年

雪解けして間がないころの4月下旬は、未だ暗い赤紫色の葉をしています

5月上旬になると葉の色が緑色に変化し始めます

少しづつ鮮やかな緑色に変わってきています

6月上旬には開花し始めます(見えにくいですが左や奥の方ではピンクの花が見えますね)
この頃には葉の色もとても明るくなります

1週間程度でお花は散ってしまいます(左にあったお花が無くなっているのが分かります)

前写真から1カ月ほど経つと偽果ができます

アップにするとこのような感じです
赤色っぽい偽果は、食用になり甘みがあります。

最後はこのような種子となります
新たな芽吹きを待ちましょう
イワカガミの越冬
冬、イワカガミの葉は暗紫赤色に変化(これを紅葉と言うのかは分かりませんでした)して休眠状態となるそうです。
冬に何十センチの雪に覆われても、葉は枯れることはなく、暗紫赤色のまま越冬します。
このあたりでは、外気温がマイナス10度を下回ることも多いので、雪の中は暖かいということでしょうか。
春になったら、皆さんも、ぜひイワカガミを観察してみてください。
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