雪の時期ならではのお楽しみは、アニマルトラッキングです。
森や山の奥に入らなくても、意外と簡単に見つけられることがあります。
今回は、動物の足跡から動物の見分け方と身近にみられる場所をご紹介します。
アニマルトラッキングとは
雪面などに残された足跡から野生動物の種類や行動を観察することをいいます。
特に雪が降った翌日は、夜に行動した動物たちの足跡、糞、食痕、爪痕などがたくさん見られます。
野生動物たちの足跡を観察して、どんな動物がこの場所を歩いたのか、何のために来たのかを考えるだけでも楽しいものです。
足跡が見られる場所
関東の首都圏から奥多摩や秩父周辺の山々でも、簡単に野生動物の足跡を見ることはできます。
しかし、雪がある時期に山に入る場合は、雪山登山の経験やそれなりの装備が必要です。
それはちょっと…という方は、浅間高原を散策してみてはいかがでしょうか。
おすすめは、浅間園(浅間山北麓ビジターセンターの冬季営業時期)と浅間牧場(開放エリアと天丸山)の散策です。
足跡の見分け方

【ノウサギ】ぴょんぴょんと跳ねながら移動します
写真では手前の大きい跡が後ろ足、奥が前足です

【キツネ】肩幅が狭いこともあり、一本のラインをとり、前足と後ろ足が重なることが多いです

【カモシカ】大きめの一対の蹄(ひづめ)が特徴的です
写真の足跡は、反転したか、または少し横に移動しているようです

【リス】ウサギと同じようにぴょんぴょんと移動するので、ウサギと似たような足跡です
写真では、前方の跡は後ろ足です

【クマ】人間と同じように踵からつま先までを地面につけて歩きます
五本の指先が特徴的です
動物が残したフィールドサインをたよりに動物たちの行動をのぞいてみてはいかがでしょうか。
今回の写真では、クマの足跡だけは浅間の山奥で撮影したものですが、全国的に熊の出没情報が出ていますので、熊よけホーンや鈴などを持って歩いてみましょう。
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